クラウドコンピューティングという言葉が使われるようになったのはここ数年でしょう。クラウドすなわち実態のない雲のようなもの。それが多くの情報、データの集積場としての実態を明らかにしてきたのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　それは、これまでのようなサーバーへのデータの隔離や、企業内部でのデータの保全というセキュリティ面で莫大な費用がかかる情報の保持から企業を自由にしたのです。

企業はネット上のクラウドに情報を預けることで、身軽な内部のネットワークを再構築できるようになりました。アマゾンウェブサービスは、さらに気軽に、さらに安価にクラウドを提供しようとしています。まず費用の面で、データセンターやサーバーに多額の支払いをするのではなく使った分だけの支払いでいいのです。アマゾンにしてもユーザーの集積によってコストを抑えることができます。

インフラが不必要で、必要なときにアクセスするだけ、しかもメンテナンスもいらない、新たなビジネスの構築にも開発コストと時間を大きく短縮することができるようになりました。このサービスを12ヶ月無料で試してみませんか？とアマゾンウェブサービスは提案しています。企業向けサービスの概要説明やセキュリティーに関する説明、最新の活用方法なども、日本の各地域ごとにセミナーを開催して紹介しようというのです。これは企業にとって魅力的な提案ではないでしょうか。

アマゾンウェブサービスの呼び掛けに、どれだけの企業が応えるのか、今後の日本経済の行方にも絡めて注目しています。